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 健全なる肉体に健全なる精神が宿ります。修業を積み重ねて行くと、健康な身体を作り、澄んだ心と優れた人格を養成します。

 宇宙の秩序は、始めは活動期で求心性力が優位で有るが、段々時間と共に静止して行き遠心性力が優位に成り最後に止まる。我々の力は限界が有り、何れ萎えて来る。永遠の力とは呼吸力で有る。 呼吸力とは精神力と瞬発力、集中力、中心力・・・・・・等全ての力の事で有る。

 聖士會館の空手術は、円運動(球運動)が基本です。円運動は中心力と遠心力を生みます。円運動は自分を中心に相手を外周に回して円を描くか、相手が中心で自分が其の外周を回り円を描くかで有る。何れも、相手の力を自分の円の動きの中に巻き込んで、捌く、崩すという様に流れを止めずに相手の力の方向を変えて無力化し、技を掛けるか、其の雰囲気(体術・想念術)を作って技を仕掛けます。力では無く、技で有り、其れは自然の理です。

 稽古は、基本に始まり基本に返ります。此の原則を放棄して秩序が無くなると唯の我流に成って仕舞います。基本に極意が有ります。大切な事は、重心がしっかりして、足、腰、手が連携して速やかに移動出来る事です。自分の姿勢を正し、素直な気持ちを持てば相手の動きが見えて来ます。技を見るのでは無く、心を見ます。

 聖士會館の空手術は、勝負に拘ったり、試合の為だけの稽古をしたり、無意味な肉体改悪を行ったりせず、理に適った心と技の体得です。目的は実戦性の技の修練と心の修得で、澄んだ心と健康を得る道でも有ります。健康な身体と健全な精神を作り社会の為に役立つ人間で有りたいと思います。

 齢を重ねると肉体は老いて行きます。然し、武道とは心を養うものだから齢を重ねる毎に精神力は増して行き無限の力を生みます。

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